30代で機械のオペレータに転職した話

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51歳男性会社員です。私は今の会社で5社目ですが、いろんな職種を経験してきました。経験したことを書きますので、転職をしようと考えている20代30代の方の参考になれば幸いです。

機械系の短期大学へ

まず、新卒での就職活動詳細ですが、経歴としては地方の普通高校(理系クラス)を卒業し、通信機関連電子系の短大を経ました。学校で学んだこととしては、アナログ回路の組み方、動作確認し動かなかったりした場合の解決の仕方などを重点的に学んでいました。

他にも実際の専門機器として、基本的なオシロスコープやテスターを始め、専用で使う検査装置(ディテクターなど)を使用しながら、動作不良に至っている部分の解析などを出来るようにしていました。

そのような勉強をしながら会社の入社試験を受けた訳ですが、バブルがはじけた頃でしたので徐々に採用に関しても厳しくなり始め、いわゆる就職氷河期の始まりの頃でした。

通信機器の設計をする会社へ

就活では苦戦

書類選考に関しては応募したうち2割は門前払い、面接は100%通過(=内定)ということで、まだまだ売り手市場の様相でした。因みに門前払いの部分についてですが、短大卒に当たることから、大卒以上としている企業には見向きもされませんでした、もう応募すら出来ないということで、今で言う学歴フィルターに引っ掛かっている状態で、当時は一人で憤慨していました。

就職活動で面倒だったり疲れた点としては、当時は青田買いが始まった頃でしたが、まだ各企業で協定が明確になっていない時でしたので、コンタクトを取ってくる時期がバラバラでした。

故になかなか自分が入社したいと言う条件の所にコンタクト出来ずにおり、周りのみんなが内定をもらっている中で、自分だけ取り残されているような状況でした。実際に希望するところの内定をもらったのは9月初旬という事で、正直ハラハラしたのを覚えています。

なお、他の企業で早々に決めてしまいたかったのですが、給与などの労働条件が良くないばかりか、今で言うブラック企業に該当するところでしたので、先生の方からストップが掛かっていました。

その会社で働こうと思った理由としては、通っていた短大が通信機器の保守や点検をするエンジニア養成の学校という事もあり、仕事の内容についてもあっていると考えたからです。

新卒で入った会社の仕事内容

仕事内容としては、通信機器の弱電部分の回路を設計すると言うことで、電話回線や高速データ通信回線などに使われる装置の設計を担当していました。ほぼ100%デジタルということで計算の仕方も独特(2進数や16進数を使用)、それに数十メガヘルツなどの高速でしたので、不具合も多発し、解析や動かすためのノウハウが常に必要でした。

一番大変だったのが、その仕事の難易度の高さに加え、納期の短さによる必然的な残業の多さがあり、自分だけ早く帰るという事が出来にくい雰囲気のある職場でした。

やりがいとしては、国内外の有名な通信会社の仕事が出来ると言うことで、皆に自慢できると言う点では良かったのですが、その仕事としてはとても地味で、合コンなどで女の子に話をしてもポカンとされるのが落ちでした。

仕事が忙しすぎて転職を決意

仕事が忙しいという事もあるのでしょうが、会社や職場で一番嫌だったのが結婚率の低さでした。結婚率は10%という低さで40過ぎでも結婚していない人が殆どで、もう結婚なんて必要ないと考える人ばかりでした。だからなのか明確には分かりませんでしたが、皆休日の過ごし方とかは寝ているような人が多く、女性とデートをするなどとても楽しんでいるようには見えませんでした。

何か会社の社畜として働き、自分の生活も犠牲にしているのを見てとても見ていられませんでしたし、自分もそのようになるのが非常に受け入れがたいものでした。時期を見てどこかで見切りをつけないといけないと、毎日考えている状況でした。

会社を辞めた決定的な理由

その会社を辞める決定的な出来事があったのですが、ブラック企業ですので毎月の残業時間平均は100時間ほどと非常に多いものでした。

しかしその年は輪を掛けて忙しく、ピークで200時間、半年平均でも150時間と心身ともにおかしくなりそうでした。実際に過労で倒れたのですが、数日休んで復帰してから言われたのが”いつまで休んでいるんだ”の一言で、もうこの会社に居る限り殺されると思い辞めることにしました。

当時は自分で気が付きませんでしたが、どうやら精神的にもダメージを受けていたようで、知らないうちに軽いうつに掛かっていたようです。

確かに会社に行こうとすると体が言うことを聞かなかったり、休日はぼーっとして何もやる気が起きないという事が度々あったので、もう少し居たらヤバかったかも知れません。

転職して全く別の業界(製造現場)へ

そのような感じでもう限界でしたので、転職することを考えましたが、同じようなエンジニアの仕事はどこも忙しく、違う会社に転職しても持っている未来は同じと考え思い切って違う業種にすることにしました。

できればストレスを感じたりしないように180度逆の仕事を探すことにしました。

転職した会社は、同じ製造業ですが全くの異業種で機械系の会社です。金属プレス加工の会社ですが、設計では無く製造、つまり現場の仕事という事です、それまで椅子に座っていたのが、今度は立ち仕事と言う訳で、始めは何も考えずひたすら今の辛い仕事から抜け出したかったのですが、こちらはこちらで体的に辛いものでした。

体力をつけるまでは結構大変だった

体が慣れるまでの2~3か月間はあちこち痛くなり、立っているのも大変な状況でした。具体的には足裏のマメが潰れたり、立っていると膝や腰が痛くなり、時々しゃがんだり運動をしながらなんとかごまかしていました。

仕事としてはプレス機械やモールド成形機を動かすオペレータとして働いていましたが、仕事は多くこちらでも残業は月平均100時間近くあり、その点では変化はありませんでした。ただ一番変わったのが気持ち的に楽になったと言う部分で、体はキツかったのですが、毎日体を動かし汗をかくことで仕事をしたと言う充実感を感じることが出来ました。

ストレスが少なく、楽しい職場

ストレスも感じることが無く、毎日仕事に行くのが楽しみになるというように、今までは考えられない状況になりました。

仕事の人間関係も良好で、みんな気さくでよく飲みに行ったりしていました。仕事で難しかったのは、やはり忍耐力で肉体的にきついので、毎年何人かは入社しますが、早いと数日で付いていけないと感じるらしく、会社に来なくなってしまうことがあります。

立ち仕事に加え、任された数台の機械をいかに効率よく動かすかはオペレータの頭次第という部分があるので、朝来てから帰るまでの仕事の流れをきちんと組み立てないと生産数が落ち、上司に指摘を受ける、結果として評価も下がるということにもなります。

転職する前の会社と違うところは、前の会社はいつ帰れるかが見えないが、転職した会社はシフトが組まれているので、時間がはっきりしており計画が立てやすいということです。

これがストレスと大きく関係しており、転職後にはストレスを感じることがあまり無くなりました。

体力を考えた職業の選択を

転職先の会社の仕事については満足しており、20代30代未経験でこの業界に入ることについては、体力がある若いころには大丈夫だと思いますが、体力が落ちるころにオペレータとして従事することが難しいということを考慮しておくべきです。

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