ブラック企業からホワイトIT企業へ3年かけて転職した話

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新卒でブラック企業土木系企業に入ってしまった自分が、どうやって大手IT(コンサル系)企業に入ったか、その過程をふりかえります。転職しようか悩んでいる方にはぜひ読んでいただきたいです。

進路に悩んで大学院を卒業。

高校を卒業しましたが、学力が足りなかった(自分の学力に納得がいかなかった)ので1年浪人し旧帝国大学へ進学。土木・建築学科に入りました。自分の場合は高校で部活やバイトをやっていなかったので、とにかく熱いことがしたい!と、ガチガチ体育会系の部活に入りました。大学で部活に入るって

毎日毎日朝4:30起きで練習を開始、部活が終わって学校に通うという生活を4年間続けました。もっと遊んどけばよかったです。。

当然のことながら運動ができるとか、4年間続けたとかそんなことはエントリーシートに書いても全く意味ないのに、 当時面接のときはよくわからずそんなことばっかアピールしてました

そんな生活を続けているうちに大学卒業の時期になってしまい、ろくに就活もしていなかったのと、英語を勉強したいということもあり、大学院にいくことに。

このときは相当悩みました。そもそも土木なんてまったくやりたくない上に、自分が土木学科だったので土木系の会社しか受からないと思っていたこともあったので、 大学院にいくしかないけど、そもそも大学院で勉強したところで土木を好きになれるのだろうか。。
そんなことを考えつつも、なんとなく大学院に行くことになってしまいました。

今思えば人生で一番最悪の判断でしたね。
(もちろん大学院に行って意味のあることをしている人はたくさんいると思います。 )

家族が多く、みんな大学院に行ったりしていて、弟にはよく「さっさと大学院やめて働け」なんて言っています。

やはりできるだけ早く働いて、働くという実感を得てから自分の進路を決めた方が、学生のころからうだうだ悩んで決めるより断然いいと私は 考えています。

新卒で入社した会社は

その後、新卒で入社した会社はまさに土木系で、自治体や国からの依頼に対して土木構造物(堤防、河川、橋、道路)を設計する仕事です。 一般的には「建設コンサルタント」と呼ばれる業種で、建設関係の中でも結構悪名高い、やたらと働きたがる人間の集まる会社です。

その会社に入社した初日、訳も分からずパソコンの設定や、本を読んだりしながら過ごし、18:00になったので、そろそろかなぁと思い、周りを見渡すも、 誰も返る気配はなく、特に向こうからも声をかけてきません。

あれ、おかしい……..

19:00になり、さすがにそろそろかえるかぁと思い、先輩に「そろそ帰ってもいいですかね???」と聞くと、返ってきたのは

「わかんない」

唖然としました。笑

なんだよそれ。なんかやることあるなら残ってもいいけどやることねんだから帰らせろよ。と内心思っていました。

で結局そのあとちょっとして、「じゃあそろそろ帰ります」と言って会社を出ました。

はっきり覚えていませんが、確か入社3日あたりからはいきなり終電帰りになりました。。。

アホな会社です。(中で働いている人は好きでしたが)

生活サイクル

朝の8時に起きて、会社へ向かうという生活をひたすら繰り返していました。

当然日中かなりの眠気に襲われるので、昼2時から4時くらいまではほとんど寝ているのか起きているのかわからない状態で仕事をしていました。笑しかも仕事内容に興味が持てないため、さらに眠くなりますとなりの先輩は朝から晩までほとんど寝ていました。。。

 夕方の19時頃になると会社の近くにある定食屋に言ってご飯を食べて、20時になったら「さぁ仕事やるか」みたいに気合を入れなおします。

22時頃に疲れたなぁと思って、コンビニに行ってコーヒーを買い、そこから2時間またデスクワークです。この時間になって帰っているのは30人中2,3人です。(早く帰る人は何故か低評価になります)なんやかんや24時まで働き、帰る途中でコンビニに寄って、 ビーフジャーキーとウイスキーを買って家で飲んだ後、風呂に入って洗濯をすると2時から3時。

さらに実は土曜日も働きます。週休1日。

なぜ遅くまで残らなければならないのか?

なぜこんなことになるのかというと、会社がしっかりと実績を評価しないからです。

評価というのは良い評価だけのことを言っているのではありません。仕事に対して、良かったのか悪かったのか評価をしないため、 仕事中に寝ていようが起きていようが、会社に居て長く仕事をしている人が評価されるのです。。。時間以外に判断基準がないですから

これがしっかりと成果を評価する仕組み・考えがあれば、寝ている人は成果が出ず、しっかり短時間で仕事をした人は早く帰れるはずです。

もちろん、仕事というのは再現性が低いものが多く、同じ仕事は二つとありません。そのなかで個々の仕事を評価するのは非常に難しいことなのですが、 何とかして評価しないと、長く働いた人が評価される会社になってしまいます。

こういう時間重視の働き方、考え方は40-50代のバブル世代に非常に多く、スポ根大好き世代の悪しき風習です。

転職を考え始める

そんな生活が半年くらい経ったときに、ふと気が付きます

「あれ、貯金もたまってなければ、やりたいこともやれてない」

ここから徐々に辞めることを考え始めます。

でも実はそう考える反面、会社で働いていた人達がすごく好きで、一緒に仕事ができてうれしかったです。なぜか面白くて良い人がけっこう集まっていたので、 仕事の内容と長時間残業を除けば結構好きな仕事場でした。

ただやはり仕事がつまらなく、長時間残業というのがネックで、転職しようと決めました。

転職しようと決めた後、実際に動き始めることができたのはその半年後くらいです。やはり毎日12時まで働いている中で転職先を探すというのはものすごく精神力の いる作業で、なかなか動き出すことができませんでした。

4,5個の転職サイトには登録したものの、メールボックスを見るだけでした。

転職にはエネルギーが必要

このとき気づいたのは、人は「不安定な事や予測がつかな事に対して行動するのには、ものすごいエネルギーを必要とする」ということ。

面接を受けたところで受かるかどうかわからないため、なかなか体が動いてくれないのです。これはどんなことにも共通する考え方で、受験勉強で全く成績の上がる気がしない科目を勉強することができないのとよく似ています。

成果が上がると確信できることに対しては行動することができるのですが、よくわからないことに対しては急に行動できなくなってしまいます。

転職しようと思っている方でなかなか転職できずにしり込みしてしまう人はこのパターンにはまってしまっているのでしょう。また、現状を変えることに対しても、どんな人でもエネルギーが必要です。

よく友達に、なんであいつ待遇悪いのに転職しないんだろう?という人がいませんか。そういう人は現状を変えるエネルギーがないのだと思います。転職するときにはとにかく精神的なエネルギーが必要なので、そう簡単には転職できません。

私の場合はなんとか8カ月くらいかかってやっと会社を辞めるという行動に移すことができました。 今ちょうどなかなか転職できず悩んでいる人は、焦らずに半年から1年かけて少しずつ進めていくことをおすすめします。

1社目を退職。次は何する?

なのでオファー通知を待っているだけでなく、自分から面接したい会社にエントリーし始めます。

そこで7社から8社くらい応募したのですが、確か2社くらいしか1次面接に行けませんでした。

やばい。こんなに通らないものなのか。。。とかなりやる気が落ちました。

(この時のスペックは大学院卒・建設コンサルタント1年半・27歳でした。。)

ES通過した会社の面接を受ける

面接を受けた会社は、ひとつは建設コンサルタント相手にシステムを作成している会社で、 社員が暗いうえに、社長の質問もかなりうざく、ちょっと引いてしまいました。 会社全体もなんかよどんだ雰囲気でした。面接である程度会社の雰囲気がわかりますね。

面接2社目は医療系のシステムを作る企業で、社員30名くらいの小さな会社ですが、そこはそこそこ雰囲気がよかったのですが、 なぜかあまり行く気がせず、こちらから断ってしまいました。

その後、さらに15社くらいに書類を送付し、3社ほどES通過しました。

全く異業種なうえに、1社目を1年半で辞めているのであまり評価されなかったのだと思います。

次に面接を受けたのは、その地方で最近急成長していた半分ベンチャーみたいな会社(やっていることはそこらのIT企業と全く同じ)で、 面接の最後に「やる気を見せてください」的なことを言われ、「バイトでもいいので雇ってください」と言いました。笑

ただそのときは本当にバイトでもいいと思っていました。バイトでも技術を身につけてすぐに正社員になるか転職する自信があったので。

その次に受けた会社は、最近経営にコンサルタントが入って会社を立て直そうとしている真っ最中の会社で、 35くらいの自営のコンサルタントの人が雇われてほぼ社長をやっていました。

この会社は面談のときに「海外にも行けるよ」と言われたこと、「事業の多角化を図る」と言っていたことと、社員の雰囲気が明らかに良かったので 、その前に受けたベンチャー風の会社と悩み、こちらに決めました。

2社目に入社するまで

とりあえず無事に転職先が決まりました。

この間実は1カ月しか経っていません。

かなり精力的に面接を受けていたのが効いたのと、やはりなんでもいいからまずIT企業で働いてみようと思っていたので、 そもそも長期戦にするつもりはさらさらありませんでした。

10/01から入社と言われていて、それまで1週間くらい時間があったので、東北に旅行に行きました。

そのころはそもそもあまり仕事のイメージがつかめない上に、何を勉強していいかさっぱりだったので、プログラミングの本を ただただ読んでコードを書いていた気がします。

入社してみると・・・

いざIT企業に入社!入ったはいいが、何もわからない。。。ということでプログラミングのプの字から勉強しはじめることに。でもよく全く何もわからない自分を中途で雇ったな。と思いながらはじめのうちはひたすらプログラミングの基礎を本で勉強していました。このときに使っていた参考書は「スッキリわかるJAVA」みたいなタイトルの本でかなりわかりやすく、そのおかげもあって、一週間ほどしたら 大体の基礎は理解していました。

その後教えてもらえる人があまりいない状況でとりあえず初めてプロジェクトに参加することに。ここで本で勉強するのと実際にプログラムを書いていくのは大違いで、だいぶ戸惑いました。

なかなか理解できず、プロジェクトに入って1週間くらいは誰かのソースをコピーしながら書いていくようなスタイルでやってました。。。

何事も最初はきついのは理解していたけど実際やるとこの年齢で一から大卒出たばっかの人に教えられるのは結構きつかったです。。

そこから1カ月は頑張って書いていたのですが、今思うとやはりあまり理解できずにもやもやしながらひたすらコードを書いていました。

こういうコードの書き方で実現できるけど、もっといい書き方がぜったいあるよなぁ的な感じでいつも迷いながら、みたいな感じです。

3カ月後。。。

入社して3月後にはとりあえず普通に?仕事ができるようになり、いきなり東京に出張に飛ばされることに。 (自社は地方)

でそこでまたしてもかなりでかいハードルにぶちあたります。いままでやってきたプロジェクトとは比較にならないほど 大きなプロジェクトで、しかも入ってすぐに、「はいじゃあ書いてください」的なノリでスタートしました。

まじかよ。。。

VB.netと呼ばれるプログラミング言語で、それまで触ったことがなく、プロジェクトも大きくソースコードの量も膨大なので、 なにをやればいいか全くわからず、最初の方はなかなかうまくコードを書くことができませんでした。

本来ならこういう場合はベテランの人と一緒に教えてもらいながら派遣されるのですが、一緒に行った人も進んで教えてくれるような人ではなく、 かなり苦労しました。このころが一番きつかったかもしれません。

さらにそこから3カ月したころ、ようやく道がひらけてきました。

なぜか突然理解できるようになってきて、面白くなり始めました。

そのあとは一緒に来た人は地方に帰り、孫請けの会社の人2人の上に立って!?働くことになりました。IT業界に来て6カ月くらいしかやってない人間が いきなり人を下につけて、(それも一人は中国の方)やることになるとは思いもよらなかったです。

ちなみにこの中国の方はかなりの曲者でほとんど日本語が喋れないうえに、英語もあまりできませんでした。。。。。。

さらに転職

そもそもこの小さな会社でずっとやっていく気はなかったのと、この会社が経営難で給料の遅配が起こっていたので、 もう厳しいなと判断して、転職活動を始めました。

このときの転職活動は東京で行っていて、地方に戻って働こうと考えていました。

この会社に入るときは転職サイトに登録してオファー通知見てとやっていましたが、このときはINDEEDを使って就活をしていました。

普通に転職サイトに登録して探していってもいいのですが、なかなかいい求人が無く、INDEEDでしか見つけられないような求人が結構あったので かなり役に立ちました。

そのINDEED内で見つけた会社でどうしても行きたい会社(大手IT企業)があり、そこにエントリーするためにはリクルートエージェントを通す必要が あったので登録し、そこからエージェントの方と連絡を取り始めました

一応その行きたい会社以外にも受けて受かったのですが、なぜか逆に断られました。 自分がそこまで行きたくない雰囲気を出していたため、エージェントの方から企業に採用しないように伝わったのだと思います。(これが企業が転職エージェントを使う理由)

で、もしその第一志望の企業に落ちたらもう個人事業主でプログラマとして働こうとしていました。

実はプログラマで個人事業主で働くのはそこまで難しいことではなく、結構普通にいます。しかも経験2年とかで東京なら月額55万ほどもらえます。

第一志望 大手企業のはじめての面接

第一志望の大手IT企業は、一回目の面接は東京であり、なかなかいい雰囲気でした。

そこで面接官の方と45分くらい話したのですが、話しているだけで頭がいいのがわかるような方で、この面接が終わったあとに 彼女に興奮して電話したのを覚えています。自分ではいままで感じたことのない爽快感というか、その面接官には、会社の奴隷ではなく自由で「そうめい」な雰囲気がありました。

40歳くらいでこんな考えをできる人がいるんだ、と強く思ったのを覚えています。が、何を話したかはいまいち覚えていません。笑とりあえずこの一次面接ではじめて心から行きたいと思える会社を見つけた!と思い、この会社に受からなかったら個人事業主のプログラマをやると覚悟します。

面接の結果は?

その後2次面接があり、その面接官もすごく頭がいい雰囲気をしっかり醸し出していました。(入社後知ったのですが、東大出身でした)

話した内容は普通の面接と同じような簡単な感じでしたが、自分がアピールしたのはこの業界でずっと働く気があるということと、 大手の技術力があるところで能力を磨きたいという単純な内容です。

面接時の感覚は五分五分という感じで、どっちに転んでもおかしくないかなぁという感じでした。

今思えば、新卒のときから受けてきて受かった面接はだいたい面接官と雰囲気が合う会社でした。 そうなるとやはり面接はどうしても人の感情が入り込むので運任せの要素が大きくなりますね。。

もちろんどこの会社でも受かってしまうような人もいるのですが。

その後エージェントの方から連絡があり、

「合格しましたよ!」

とのこと。やった!はじめて入りたいと思えることができた会社だったのでこのときはかなりうれしかったです。

逆に落ちてたら落ちてたで個人事業主でいろいろやってみるのも面白かったかもしれませんね。。

入社の条件・・・

実は会社にエントリーしたときは中途採用枠(このとき27歳)でしたが、合格をエージェントから通知されたときに、「第二新卒枠で採用したいらしいです。経験一年半だと中途採用ができないらしく。。。」という話をされました。

要するに新卒と同じ給料しかあげれないよ。ということですね。

でも枠が無いよりは全然マシです。本当に行きたいと思った会社だったので、給料は少し落ちましたが行くことにしました。

入社後の同期との研修で知ったのですが、やはりそういう直前の調整を受けた人はけっこう多かったです。

他の会社でもよくあるんでしょうか。謎です。

結局、第二新卒というのは企業側からすれば、「そこまで経験が無い歳をとった人でも新卒と同じ条件で雇ってあげるよ!」ということです。

第二新卒という言葉ができたことが企業がそういった学生を採用するきっかけになり、学生にとっても会社にとっても良い環境ができたと思います。

そもそも第二新卒という言葉がこれほど一般的にならなければ、企業も積極的に第二新卒を採用しようとは思わなかったんじゃないでしょうか。

リクルートエージェント

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